金富子・小野沢あかね編『性暴力被害を聴くー「慰安婦」から現代の性搾取へ』 (岩波書店、2020年9月刊行)出版記念 日韓オンライン公開シンポジウム
金富子・小野沢あかね編『性暴力被害を聴くー「慰安婦」から現代の性搾取へ』
(岩波書店、2020年9月刊行)出版記念 日韓オンライン公開シンポジウム
「性暴力被害を聴く」とはどういうことかー性暴力サバイバーの主体性と支援運動
主催:遊廓社会研究会科研グループ+VAWW RAC+日本軍「慰安婦」研究会(韓国)
*本シンポジウムはJSPS科研費19H01311「一次史料に基づく近世~近代日本の「遊廓社会」に関する総合的研究」の助成を受けています。
私たちは、日韓で「慰安婦」サバイバーの語りを聴いてきた人たちから、どう「聴いてきたのか」を書いていただき、さらに現代の性搾取被害を聴いてきた方たちの文章も収録して、性暴力被害を聴くとはどういうことかを考えました。本書は2018年度のVAWW RAC総会シンポジウムの成果をもとにしており、本シンポジウムはVAWW RACと遊廓社会研究会科研グループと韓国の日本軍「慰安婦」研究会との共催です。李容洙さんの声に真摯に向き合うためにも、解決運動が「慰安婦」サバイバーの語りをどう聴いてきたのかについて、日韓双方の市民が理解を深めることが何より重要なのではないでしょうか?
本シンポは、本書の執筆者であり、証言者中心主義の立場から「慰安婦」サバイバーの語りを聴き『証言4集』を編集した梁鉉娥さん、正義連の新理事長であり米軍基地村女性の語りを聴いてきた李娜榮さんをメイン報告者にお呼びします。そして、日本で「慰安婦」サバイバーを支援してきた梁澄子さん、AV被害のサバイバーを支援している宮本節子さん、『証言4集』の編集者の1人である金秀珍さん、済州島4・3事件の聴き取りに携わってこられた金成禮さんにコメントをお願いし、本書の執筆者である大門正克さん、山本めゆさんにもご発言いただきます。たいへん貴重な機会です。ぜひご参加ください!
・日時:2020年10月24日(土) 14:00(開場13:30)~17:30
視聴方法:Zoomによるオンラインで日韓双方にライブ配信。同時通訳付き。
ビデオ停止・ミュートでご参加ください。
・参加費:以下の2パターンがあります。
①シンポジウム参加のみ:一般700円 学生500円
②シンポジウム参加+本の購入(送料無料):2,600円
・参加申し込み方法
参加には事前申込み・支払いが必要です。
*申込み方法:Peatix
以下のURLから申込みと支払い決済をお願いします。
https://peatix.com/event/1626291
*Peatixが利用できない場合、Googleフォームから申込みをしてください。下記のURLです。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSek901oT8na7oS6qkSabMNNozcOlL6a1Mw2aoRUbfVxGJQkQg/viewform
Googleフォームから申込みをされると、参加費の支払い方法などについてお知らせします。
*10月20日までにお支払いをお済ませください。
*お支払いの確認後、10月23日にzoom招待状をお送りします。
メールアドレスの記入の間違いがないようお気をつけください。
※ 問い合わせ先 vawwsem2020@gmail.com
◆プログラム◆
司会 金富子
小野沢あかね 『性暴力被害を聴く』出版趣旨とその内容
◎基調報告
梁鉉娥 「慰安婦」被害を聴くとはどういうことか?
〜「慰安婦」サバイバーの主体性と支援運動〜
李娜榮 被害者の語りを聴くことの意味
・コメント
(日本から) 梁澄子(日本軍「慰安婦」問題解決全国行動共同代表)
宮本節子(ポルノ被害と性暴力を考える会(ぱっぷす)スーパーバイザー)
(韓国から) 金秀珍(大韓民国歴史博物館学芸研究官)
金成禮(西江大学校名誉教授)
・『性暴力被害を聴く』執筆者リレー発言
大門正克(早稲田大学特任教授)
山本めゆ(日本大学文理学部助手)
◆報告者プロフィール◆
梁鉉娥(ヤン・ヒョナ, Hyunah Yang)
ソウル大学校法学専門大学院教授。ジェンダー法学・法社会学。日本軍「慰安婦」研究会・会長。
日本語訳論文「植民地後に続く韓国人日本軍「慰安婦」被害」『証言 未来への記憶 アジア「慰安婦」証言集Ⅱ』(明石書店)ほか。
李娜榮(イ・ナヨン, Na-Young Lee)
(韓国)中央大学社会学科教授。フェミニズム・脱植民地主義・セクシュアリティ・女性運動。日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯理事長。民主化運動記念事業会理事など。編著、共編著『2015「慰安婦」合意 このままではいけない』(キョンイン)ほか。